スイス中銀大幅な利下げ断行、対ユーロでのフラン高是正の強い意志

Atualizado
どうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。スイス中央銀行(SNB)は、大幅な利下げを実施しました。この動きは、対ユーロでの過度なフラン高を是正しようとする強い意志が感じられます。スイスフランの過度な上昇は、輸出企業や観光業にとって大きな負担となるため、中央銀行が市場に介入するのは理にかなった判断といえるでしょう。

現在のチャートを見てみると、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)は、長期間にわたって抵抗線として機能してきた0.9300のラインに位置しています。先物もこのレベルに停滞してましたね。

この水準は過去にも何度も跳ね返されてきた重要なラインであり、テクニカル的な反転上昇のシグナルを示唆している可能性があります。

もちろん、現時点では「反転が確定した」と断言するのは早計です。しかし、反転上昇の可能性が高まってきた時間帯に突入したとも考えられます。投資家の心理や市場の流動性も踏まえると、今後の値動きに注視する必要があるでしょう。

将来的な上昇の目安としては、800MA(移動平均線)や1.000のパリティ(等価)水準が視野に入ると考えられます。これらの水準は、テクニカル分析においても市場の注目が集まりやすい価格帯です。ただし、これらの水準に到達するには相当な時間がかかる可能性があるため、短期的な視点ではなく中長期的な戦略が求められるでしょう。

総じて言えば、スイス中央銀行の利下げは、フラン高是正の意思を鮮明にした一手であり、テクニカル的にもユーロ/スイスフランが反転上昇する兆しが見え始めています。今後のチャートの動きに注目が集まります。投資家としては、押し目買い目線に切り替え、800MAやパリティ1.000を意識した戦略を取るのが賢明かもしれません。


規則性がある時はテクニカル“だけ”でも勝てるかもしれない。

例えば、ボリンジャーバンドのスクイーズからのブレイク、
移動平均線のクロス、RSIのダイバージェンスなど、
誰もが一度は使ったことがあるテクニカル指標。

これらが綺麗にハマる相場では、
テクニカル分析“だけ”でも十分に勝てる場面があります。

でも、そうじゃない時が圧倒的に多いのが現実です。

特に、突発的な動きや、わけのわからない上下動を経験したことはありませんか?

「あれ?なんで急に落ちたんだ?」とか、
「え、こんな時間にこんな動き?」みたいな。

その時、もしあなたがテクニカルだけに頼っていると、
“謎の動き”に翻弄されるだけの存在になります。

その“謎の動き”の正体は?

その答えは簡単です。

「テクニカル以外の要素」が影響を与えたからです。

例えば、

• 米国債の利回りが急上昇した時、ドルが買われる
• 原油価格が高騰すると、カナダドルが買われる
• 米株式指数(S&P500)が急落すると、リスクオフで円が買われる

こういった“他のマーケット”が原因となって、為替市場が動くことがあるんです。

この「他のマーケットの動き」を僕らは“追い風情報”と呼んでいます。

追い風情報=チャートに影響を及ぼすファンダメンタルな情報の総称

追い風情報って何があるの?

じゃあ、具体的にどんなものが追い風情報なのか?

いくつか挙げてみましょう。

🔥 米国債
• 米国債の利回りが上がれば、ドルが強くなる
• 米国債の利回りが下がれば、ドルが弱くなる

米国債は、いわば「世界の投資家が最も重視している指標」の1つです。
ヘッジファンドも、年金基金も、中央銀行も、米国債を見て動きます。

これがなぜ大事かというと、為替の動きにダイレクトに影響するからです。

⚙️ コモディティ(原油、金、銀、銅など)

• 原油 → カナダドル(CAD)やロシア・ルーブル(RUB)に影響
• 金(ゴールド) → リスクオフの際に買われやすい

特に原油価格は、カナダのGDPに大きな影響を与えるので、
「原油が上がれば、カナダドル(CAD)が上がる」というのが市場の常識です。

一方、金(ゴールド)は「不安な時に買われる資産」としての性質があります。

なので、世界的なショック(リーマンショックやコロナショック)が起きると、
金の価格が上がり、同時に円高になることがよくあります。

📈 株式指数(S&P500、日経平均、DAXなど)

• S&P500が下がると、リスクオフの動きが発生し、円が買われる
• 日経平均が上がれば、リスクオンの流れで円が売られる

株式市場は、世界のリスクオン・リスクオフの流れを示す重要な指標です。

例えば、S&P500が暴落すれば、投資家たちは「やべえ!」と思い、
リスクを減らすために“安全な資産(円やドル)”を買う動きをするわけです。

この動きが、ドル円やユーロ円のチャートに反映されます。

💰 暗号通貨(ビットコイン、イーサリアムなど)

• ビットコインの急落はリスクオフにつながることがある

これ、意外かもしれませんが、
最近はビットコインもマーケットの追い風情報に
含まれるようになっています。

なぜか?

ビットコインが“リスク資産”と見なされているからです。

もしビットコインが暴落すれば、リスクオフの流れが発生し、

• ドルが買われる(リスク回避のため)
• 円が買われる(同じ理由)

こういった流れが発生するんです。

じゃあ、僕らはどうやって追い風情報を活用するのか?

テクニカルトレーダーの皆さんは、

「そんなにいろいろ追いかけなきゃいけないの?無理ゲーだろ!」
と思うかもしれませんが、安心してください。

全部を追う必要はありません。

僕らがやるのは“追い風情報がテクニカルと一致した瞬間”だけを狙うこと。

これがポイントです。

例えば、

1️⃣ 米国債の利回りが急上昇
2️⃣ ドル円のテクニカルが「買いシグナル」を点灯
3️⃣ この2つのベクトルが一致した瞬間、エントリー

これが、「追い風に乗る」という考え方です。

テクニカルだけだと、

「買いシグナルが出たけど…本当に買っていいのか?」
と悩む場面があります。

でも、追い風情報が加わると、

「米国債の利回りも上がってるから、この買いシグナルは信頼できるな!」と、
確信を持つことができます。

これが、テクニカル+追い風情報の組み合わせの力です。

まとめ:テクニカルだけで勝つのは“運”の要素が強すぎる

ここまでの話をまとめると、

1️⃣ 相場はテクニカルだけでは不十分
2️⃣ 追い風情報(米国債、コモディティ、株式指数、暗号通貨)をチェックせよ
3️⃣ 追い風情報がテクニカルと一致した時だけ、エントリーする

これが、僕らが「なぜトレードで勝てるのか?」の答えです。

テクニカルは“秩序がある場面”では有効です。
でも、ファンダメンタルズが乱入してくる場面では、テクニカルが通用しません。

でも、だからこそ、
ファンダメンタルズの追い風が吹いている時にだけ乗るようにすれば、
テクニカルの精度が飛躍的に高まります。

この考え方を取り入れたトレードをすれば、

• 無駄なトレードが減る
• 根拠の薄いエントリーがなくなる
• 負けトレードが減る

つまり、勝率が上がるんです。

最後に一言

「全部を把握するのは無理です。」

でも、追い風が吹く“タイミングと方向”だけを把握するのは可能です。

“追い風が吹いた瞬間に動く”

これを徹底するだけで、トレードの世界が大きく変わります。

もし、あなたが今「テクニカルだけで勝てない」と感じているなら、
この“追い風情報”理論の考え方を今すぐ取り入れてください。

じゃあ、次の相場で“追い風”を一緒に掴みましょう。
Trade ativo
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Nota
【3〜4枚のディスプレイはいらない。iPad1台で十分な理由】

おはようございます、トレードアイデアラボの猫飼いです。今日はトレード環境の話をします。これね、結構勘違いしてる人が多いんですよ。「トレーダーたるもの、3枚4枚のディスプレイをドーンと並べて、めっちゃかっこいいデスク環境を作るべきだ!」ってね。


・・・いやいや、そんなのいりません。むしろ、やめときな。


僕もかつてはそう思ってましたよ。20年前は、大金はたいて6画面並べてドヤ顔してました。
「どうだ!これがプロのトレーダーの環境だ!」ってね。


いや〜、あの頃の自分に教えてあげたい。


トレード環境にお金をかけても、トレードの成果は1ミリも変わらないってことを。


トレーダーの仕事は”監視”じゃない、“待つ”ことだ


そもそも、3〜4画面が必要な理由って何でしょうか?
誰もが「チャートを監視するため」だって言うじゃない?


でも、ここで考えてみてください。
チャートを監視する必要って、本当にある?


僕らトレーダーの仕事は、待つことなんです。
なぜなら、すべては“事前準備”で決まるから。


僕がやっているのは、まず22通貨ペアの環境認識を行います。これにかける時間はたったの15秒です。


「22通貨ペアを15秒で見る?エスパーかよ!」って言いたい気持ちは分かります。
でも、要はやるべき通貨だけを抽出するんです。


「今日はこの2通貨だけやる」
これが決まったら、トレードの8割は終わり。


あとはその2通貨のトレードアイデアを描きます。
これも15分もあれば十分。


最後にやることは、アラートを設定して放置。
そう、あとは「待つだけ」なんです。


これを聞いて、「いや、待ってる間に暇じゃん?」って思った人もいるでしょう。

でも、考えてください。プロの仕事って、待つことが多いんです。

例えば、プロのカメラマンがずっとシャッター押してると思いますか?
いい瞬間が来るまで、カメラを構えて”待つ”んですよ。


釣り人も同じ。海に向かってずっと網投げてたら体力が尽きる。
餌を仕掛けて、待つんです。

サーファーもずっと“波待ち”してる。


トレードも一緒。アラートが鳴ったら動くだけ。
これで十分なんです。


待つ時間を楽しもうよ。ゆっくりコーヒー飲むでもいいし本を読んでもいいよね。デスクトップに張り付いてるなんて、せっかくトレーダーになった意味が半減しちゃうよ。


iPad1台で十分な理由

「でも、22通貨をiPadで見れるの?」って思いますよね。


結論を言います。
見れます。むしろそれで十分。


実際、僕はiPad1台でトレードしています。


iPadの画面を1つに絞っても、やるべき通貨はせいぜい1〜2通貨なんだから、1画面で十分。


「え、でも、すべての通貨を監視しなくていいの?」


監視する必要、ないです。


「あの通貨もこの通貨もチャンスかも!」っていう心理が一番の敵です。
トレードは「やらなくていい場面を捨てること」から始まります。


“トレード環境に縛られたら、人生も縛られる”


トレードをやる目的って、自由になるためじゃないですか?
なのに、3〜4枚のディスプレイを並べて、家に縛られて、ずーっとチャートを監視する人生…。


それ、求めてた自由?


「多画面がかっこいい」病の正体


ここで話を元に戻します。
なぜ人は3〜4枚のディスプレイを欲しがるのか?


正直に言いましょう。


かっこいいからです。


カッコよく見せたいからです。


映画とかYouTubeのトレード部屋ツアー動画とか見て、
「うわ、6枚ディスプレイとかプロっぽい!」って思っちゃうんですよね。


その気持ち、分かりますよ。
僕も20年前はその病に感染してましたからね。


でも、気づいたんです。


「多画面ディスプレイは自己満足だった」


見栄とか承認欲求とか、そんなものが動機だったんです。


トレードは、再現性が命です。
「誰でもできる環境」を目指さなきゃいけないのに、6画面じゃなきゃできません!って言うなら、
その時点で再現性がゼロになりますよね。


あなたがいざ旅行先でトレードしようとしても、6画面のディスプレイなんて持ち歩けない。
じゃあ、旅行先ではトレードできないのか?って話です。


でも、iPadならどうですか?
ホテルのベッドの上でも、カフェでもトレードできる。


僕が求めてたのは、これだったんです。


ハリー・ベインズも1画面でやっている

「トレーダーの大冒険」のハリー・ベインズをご存知ですか?

彼も1画面だけでトレードしています。

それがトレーダーの真理なんです。

彼は物語の中で、シンプルな道具だけを使いこなして成果を出すトレーダーとして描かれています。

最強のトレーダーは、シンプルである。

何もかもを並べて眺めていたい、という欲望は、
逆に「情報のノイズ」に振り回されるリスクを高めます。

まとめ

• ディスプレイは3〜4枚もいらない。
• 僕らトレーダーの仕事は「待つこと」。
• 22通貨を環境認識(15秒)、2通貨に絞ってトレードアイデア作成(15分)。あとはアラートをセットして待つ。
• iPad1台あれば十分。
• ディスプレイ6枚並べるのは、承認欲求の塊。成果には関係ない。
• 「ハリー・ベインズ」も1画面でトレードしている。

これが僕の結論です。

あなたが今、「3〜4枚のディスプレイを買おうかな?」って悩んでいるなら、考え直してほしい。
それよりも1つの画面に集中する訓練をした方がいいです。

トレーダーは、道具に縛られるな。環境に縛られるな。

自由を求めたからトレーダーになったんだろ?

さあ、iPad1台で始めよう。
それが本当の自由なトレードです。

では、また次回!
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