金利市場とは?
金利市場は大きく2つに分けられます。
1つは短期金利の市場で、もう1つは債券市場です。

短期金利の中で最も代表的なものは政策金利になりますが、これは中央銀行が適用する金利で最も注目される金利ということで、その金利の変更が意味するのは環境変化の表れになります。
アメリカのFRBを例にすると、現在(2022年9月)は3%~3.25%というのがいわゆるFRBが示している誘導目標ということで、アメリカの政策金利に相当するのは、その間に収まっているということになります。

日本の日銀の場合、基礎残高、マクロ加算残高、政策金利残高というものが設定されています。
例えば、メガバンクが日銀に預けるお金に対して基礎残高の場合は0.1%の金利が付きます。
この場合はメガバンクが日銀に預けるお金に対しては0.1の金利がつきますが、基礎残高を超えてマクロ加算残高になった際に、その基礎残高を超える部分に関して金利は0になります。
そして、政策金利残高というのはそのマクロ可算残高を超えた際に預けすぎのペナルティとして-0.1%のマイナス金利となります。

先日、某銀行でマイナス金利が適用されたというのがニュースになりましたが、
これは通常あり得ない金額を日銀に預けたために、超過した部分に関してマイナス金利が適用されたということになります。

これらの制度は日銀にお金を預け過ぎないようにするために、通常は0.1%の金利、一定以上になると0、
さらにそれを超えた場合にはマイナスという3つ段階を用意しているということになります。
この政策金利というのがいわゆるいろいろなところで影響が出てくる。元の金利ということになります。

続いて銀行間での取引が行われる。短期金利の市場についてですが、日本ではコール市場が有名です。

これは無担保コールといって、いわゆるインターバンク市場で金融機関が当日借りて翌日返すという、わずか1日だけの金利のマーケット資金の貸し借りという市場があります。
この仕組みはどこの国にもあるもので、いわゆる銀行間では本当にわずかな期間でも外から借りようと試みますが、
もしそこで調節がつかなかった最後の部分は中央銀行に行くことになります。
ただし、こちらも本来はあってはいけないことで、通常は民間の金融機関同士で完結するように求められます。
よって政策金利というものが登場してくるケースというのは、ほとんどありません。
ですから、通常は政策金利というのは目安になるものであって、それに沿って短期金利の市場というのがあり、
その中の中心的な存在というのがコールの市場、わずか1日の資金の貸し借りの金利、ということになります。

コール市場より長い短期金利市場についてですが、これは1年未満の金利になります。
よくあるタームものとしては、1カ月とか3カ月とか6カ月とか、そういうのが短期金利ということになりますね。
この辺の短期金利の動きは日本経済新聞のマーケット欄のところに短期金融市場というところがあって、そこにコール、あるいは銀行間取引金利など、そういうようなものが載っています。興味のある方は、そういった新聞のマーケット欄を確認してみてください。


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