ポンドドル 目先下落が無難か

チャートは4時間足です。

こちらも先に断っておきますが、筆者は個人的に年内のトレードを終了したので、方向感の予想はこれから書いていきますが、
エントリーはしないと思うので、こういう相場観なんだと認識頂ければと思います。

ポンドに関しては、今後中長期的に考えたときの方向感は強気ではないですがやや上方向と見ています。
ポンド情勢としては、まずインフレ率で言うと10%近辺と高い水準でまだピークアウトしたとは言えないと思っています。
また来年4月に電気ガス料金が値上がりするので、仮にここから下がったとしてももう一山作る可能性もあるかと思います。
労働市場もタイトですし、まだまだ出口は見えてきていません。

11月に秋季財政計画が発表され、予算縮小・増税による約550億ポンドの緊縮財政計画が発表されました。
財政政策面で引き締めが確定しているので、金融政策面ではそこまで強く引き締める必要がなくなったので、
BOEの政策はここからスローダウンしていくと考えられます。
実際に12月の政策発表では、50bpの利上げ票が多かったですが、2票は現状維持に入れており、弱気の利上げとなりました。

景気面では2年連続マイナス成長と見通しが立っていますが、まだまだ労働市場が強い状況です。
なので積極的に引き締めスタンスは継続ですが、積極的に引き締めていくことはないかなとは思っています。

今後のポンドは悪材料も既に織り込まれているので、インフレの改善や景気見通しの上方修正が浮上した場合にポジティブ材料になるかと思います。アメリカもインフレがこのままいけば収まりそうな気配なので、リセッションに向けた政策が来年後半は意識され、ドル安要因もあるので、ポンドドルは中長期的のやや上方向で見ているということになります。

さて、直近の動きは三尊のネックラインに推移しています。
ここからはどちらかというと下にブレイクするのではと考えています。

また、ポンドドルが深い押し目形成となるなら1.19~1.20ドルあたりがクラスターポイントもあるので買い場かなと思います。


Trend Analysis

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